イギリス英語とアメリカ英語の違い——何が本当に変わるのか

英語を学ぶとき、多くの日本の学習者が最初に直面する疑問があります。「イギリス英語とアメリカ英語、どちらを学べばいいのか」。Wren Englishではイギリス英語を専門に指導していますが、この記事ではその選択の根拠をできるだけ具体的に説明します。

発音の違い

最も目立つ違いは発音です。アメリカ英語の最大の特徴は「r音性母音」と呼ばれる現象で、”car”や”bird”のrがはっきりと発音されます。イギリス標準英語(RP: Received Pronunciation)ではこのrは発音されず、代わりに母音が長く伸びます。”park”はアメリカ英語では「パーrク」、イギリス英語では「パーク」に近くなります。

子どもの英語習得という観点では、この発音の違いは思ったほど問題になりません。子どもは環境にある英語に自然に適応します。大切なのは、どちらかの音体系を一貫して丁寧に教えることです。

語彙の違い

語彙の違いはよく知られています。いくつか例を挙げます。

  • エレベーター:lift(英)/ elevator(米)
  • サッカー:football(英)/ soccer(米)
  • アパート:flat(英)/ apartment(米)
  • ビスケット:biscuit(英)/ cookie(米)
  • 秋:autumn(英)/ fall(米)

どちらの語彙も世界では通じます。ただし、フォーマルな文脈——学術論文、ビジネス文書、国際機関の文書——では伝統的にイギリス式のスペルと語彙が優先されることが多い傾向があります。

スペルの違い

スペルにも系統的な違いがあります。

  • colour / color
  • organise / organize
  • centre / center
  • travelling / traveling

Cambridge YLE・IELTS・A-levelなどの英国系資格試験では、イギリス式スペルが採点基準になります。将来これらの資格を目指す場合、最初からイギリス式スペルを習得しておくことは実用的なアドバンテージです。

どちらを選ぶべきか

「どちらが正しいか」という問いに答えはありません。どちらも正しい英語です。ただし、選択の根拠はいくつかあります。

Cambridge YLEやIELTSなどの英国系資格を目指す場合、または英国・欧州・オーストラリア・旧英連邦国との接点が多い進路を考えている場合は、イギリス英語を軸にした方が一貫性があります。一方、アメリカのポップカルチャーやSNSで英語に親しんできた場合、アメリカ英語の方が自然に感じるかもしれません。

Wren Englishでは、イギリス英語(RP)を専門に指導します。指導の一貫性という点で、ネイティブ講師の母語に合わせた英語を学ぶことには実質的な利点があります。