「フォニックス」という言葉を耳にしたことのある保護者の方は多いと思います。しかし「具体的に何をするのか」「なぜ有効なのか」を説明できる方は少ないかもしれません。この記事では、英国の小学校で標準的に使われているJolly Phonicsを中心に、フォニックス教育をわかりやすく解説します。
フォニックスとは何か
フォニックス(Phonics)とは、文字と音の対応関係を体系的に教える指導法です。英語には26文字のアルファベットがありますが、そこから生まれる「音」は42種類あります。フォニックスでは、この42音素を順番に学び、「この文字はこの音」という対応を定着させます。
フォニックスを習得した子どもは、はじめて見た単語でも「音に変換」して読もうとします。これをdecoding(解読)と言います。暗記に頼らず読める力は、長期的な英語習得において非常に重要な土台になります。
Jolly Phonicsとは
Jolly Phonicsは1992年にイギリスで開発されたフォニックスプログラムで、現在では100カ国以上で使われています。英国の多くの小学校で採用されており、英語を母語とする子どもたちが最初に受けるリテラシー教育の標準です。
Jolly Phonicsの最大の特徴は、42音素それぞれに「アクション(動作)」と「歌」が設定されていることです。例えば、”s”の音は蛇のシュー音と共にくねくねとした動作で覚えます。聴覚・視覚・身体感覚を組み合わせることで、記憶への定着が早まります。
日本の英語教育との違い
日本の英語教育では、アルファベットを「名前」で覚えることが一般的です。A→エー、B→ビー、C→シーというように。しかしこの方法では、単語を読む際に「音」へのブリッジがありません。”cat”を「シー・エー・ティー」と読んでも”cat”とは読めません。
フォニックスでは最初から「音」で教えます。A→「ア」、B→「ブ」、C→「ク」。すると”cat”は「ク・ア・ト」→”cat”と読める。この仕組みを早期に身につけることが、英語読み書きの習得スピードに大きな差をもたらします。
何歳から始めるのが適切か
Jolly Phonicsは4〜5歳から始めることができます。英国では Reception Year(4〜5歳)からフォニックス指導が始まります。日本語との音体系の違いから、日本の子どもにとって英語の一部の音は難しいこともありますが、幼児期の耳は柔軟で吸収が早い時期です。
Wren Englishの幼児・小学校低学年クラスでは、Jolly Phonicsを軸にした指導を行っています。4歳から参加可能で、最大4名の少人数制で進めます。詳細は幼児クラスのページをご覧ください。